外出中に離乳食を食べさせて良い場所はどこ?│マナー違反になる場所・注意点まで紹介

外出中に離乳食を食べさせて良い場所はどこ?│マナー違反になる場所・注意点まで紹介

持ち込み離乳食を食べさせる場所で困ったことはありませんか?私はマナーも周りの目も気になるほうなので、食べさせる場所にはかなり気を遣っています。

あまり気にしない夫に「なぜその場所で食べさせてはいけないか」説明するために、離乳食を食べさせて良い場所や理由を整理しました。

同じように困っている人もいそうだと思ったので、整理した内容を表や文字にまとめています。おでかけで離乳食を持参するつもりの場合は、この記事を参考にしてください。

こんな人におすすめ

食べさせて良い場所が分からない

マナー違反になる場所を知りたい

安心して離乳食をあげたい

食べさせて良い場所早見表

場所ごとに離乳食を食べさせて良いかどうか表にしました。利用してはいけない理由や注意点などは、後から詳しく説明します。急ぎの場合は、次の表をチェックしてみてください。

離乳食食べさせて良い場所早見表

離乳食を食べさせる場所

ここからは、場所ごとに食べさせて良いかどうか、その場所を利用するメリット・デメリット、注意点を紹介します。

ベビールーム(赤ちゃん休憩室)

ベビールームは離乳食を食べさせて良い場合とダメな場合があります。

テーブルや椅子、レンジが用意されていて、離乳食を食べさせてオッケーとなっている場所もありました。

ですが、座れる場所が少ししかない、個室が少ないベビールームも多いです。
その場合は、他の利用者のことを考えて離乳食を食べさせるために利用するのはやめたほうが良いでしょう。

授乳室や個室を占領すれば、他の人が授乳できず困る可能性があります。オムツ替えのためだけに設置されているケースもあり、飲食禁止となっている場所もありました。

利用可能なスペースが用意されている場所だけ使うと良いでしょう。

メリット

ベビールームで離乳食を食べさせることのメリットは、赤ちゃんのお世話をしやすいことです。その場でオムツ替えも調乳もできますし、母乳育児の場合は授乳室もすぐに利用できます。

また、赤ちゃん連れしか利用しない場所なので、気兼ねなく利用しやすいです。子連れが少ない場所で赤ちゃんが泣くと嫌な顔をされることもありますが、ベビールームだと泣いている赤ちゃんも多く、赤ちゃんがぐずったときに必要以上に焦らず済みます。

デメリット

ベビールームで食べさせることのデメリットは、食べさせるスペースが狭い点です。今まで色んな場所でベビールームを利用していますが、離乳食を食べさせるための広いスペースが用意されている場所は見たことがありません。1組であれば利用できても、数組同時に利用できるようなテーブルが用意されていることはなかったです。

フードコートであれば、3組ほど同時に利用できることが多いですが、ベビールームだと難しいと思っています。先客がいれば待つことになりますし、次に使おうとしている家族がいれば焦ることになるかもしれません。

注意点

ベビールームを利用したい場合は、譲り合いの心を持つようにしましょう。長く占領していると他の人を困らせるので、ダラダラ食べさせないことが大事です。

赤ちゃんルームは比較的泣き声を気にしなくて良い場所ですが、泣いている赤ちゃんを放置して良いわけではありません。授乳ルームにいる赤ちゃんが集中力を失い、飲むのをやめてしまうという可能性もあります。赤ちゃんなので泣くことは仕方がありませんが、ベビールームであっても周りへの配慮は必要です。

フードコート

フードコートは基本的に離乳食を食べさせて良いです。専用スペースやテーブルが用意されていることもあります。今のところ、禁止されているフードコートは見たことがありません。

なので、いちばんマナー違反になりづらい場所だと思っています。

メリット

フードコートはガヤガヤしているので、赤ちゃんが大きな声を出したり泣いたりしても気になりにくいです。

ベビーカーを横付けできる席・座敷・テーブルと椅子が一体化している席のいずれか用意されていることが多く、安心して利用できます。

ベビールームが近くにあったり、フードコート内に調乳用温水器が用意されていたりすることも多いです。

デメリット

ルールを守らないマナー違反の客がいることがデメリットです。

赤ちゃん連れ優先席でも、学生やお年寄りが堂々と使っていることが多くありました。赤ちゃん連れの客がいても譲らないし、飲食以外の利用で長時間居座っています。

この場合は優先席なので仕方ないですか、フードコートによっては赤ちゃん(子供)連れ専用と書いているのに関係ない人が使っています。マナーを守らない客のせいで利用できない上に嫌な気持ちになるのがデメリットです。

また、空いている席があっても近くにルールを無視して利用している人がいれば怖い思いをします。若者集団がジロジロ見てきたり、汚い言葉が聞こえてきたりしたことがあり、怖い思いや嫌な思いをしました

注意点

フードコートで離乳食禁止は見たことがないですが、離乳食禁止の注意書きがないか念のため確認しておきましょう。

必須ではありませんが、快適な利用のためにも何か買うことがおすすめです。フードコートを離乳食のためだけに利用したいかもしれませんが、我が家では大人の食事やデザートも買うようにしています。

広い場所ですし、お店の人にずっと様子がチェックされていて咎められるという可能性は低いです。けれども、場所を利用させてもらっているので飲み物やデザートだけでも買います。コンビニでトイレを借りるときに飲み物やガムを買うのと同じ感じです。

何か買っていれば、他のお客さんから「離乳食のためだけに使うな」と絡まれることもないと考えています。

飲食店

飲食店は離乳食の持ち込み可と不可の場所があります。トラブルになる可能性があるので、事前に食べさせて良いか確認しておくべきです。

メリット

親が食事するときに離乳食をあげることができます。料理が運ばれてくるのを待っている間に食べさせることも可能です。

デメリット

他のお客さんとトラブルになる可能性があることがデメリットです。飲食店に離乳食を持ち込むことに否定的な人は少なくありません。お店から許可されていれば食べさせて良いですが、直接「マナー違反だ」「常識がない」などと言われる恐れがあります。

注意点

飲食店の場合、そもそも持ち込みするべきではないという意見をよく見かけます。衛生面の問題から、食べ物の持ち込みは禁止であることが一般的です。

離乳食の場合は、あくまでもお店側の善意で許可してくれているケースが多いでしょう。なので、お店にも周りのお客さんにも配慮した利用が重要です。

食べさせて良い場合でも、時間をかけすぎないように注意しておきましょう。親が完全に食べ終わってから離乳食を食べさせ始め、親の食事が終わっているのに混雑時に30分や1時間も居座るのはマナー違反だと思います。

待ち時間などに食べさせるなど工夫して、離乳食が原因の長時間利用には気をつけてください

店内のベンチ

スーパーやショッピングモールには、買い物中にひと休みできるベンチがあります。ここでは、テーブルなしの長椅子やソファだけ置かれているものを店内のベンチとしています。

明確に飲食が禁止されなければ利用したいと思うかもしれませんが、ベンチは離乳食のために使うべきではありません。飲み物を飲んだりアイスを食べたりしている人はたまに見かけますが、離乳食はあげないほうが良いです。

個人的にはマナー違反だと思っているので、利用のメリットやデメリットなどは書きません。

店内の休憩所

店内で購入した商品であれば飲食可能となっている休憩所もあります。スーパーや食品売り場が併設されているショッピングモールにあることが多いです。

赤ちゃんが無理なく座れる椅子があり、そのお店でベビーフードを購入したのであれば食べさせて良いでしょう。

メリット

フードコートの赤ちゃん専用席が使えなかった、ベビースペースは飲食禁止だったという場合に同じ店内で利用できることがメリットです。帰宅したり他のお店に行ったりすることなく、離乳食を食べさせることができます。

デメリット

調乳用の温水器がなかったり、ベビールームが近くになかったりすることが多いので、多少不便に感じるかもしれません。

私が知っている休憩所は年配の方の利用が多く、高齢者が多いことはデメリットだと思っています。経験上、若い人と比べて年配の方は赤ちゃんを勝手に触ってくることが多いので、赤ちゃんに触られたくない、絡まれたくない場合は休憩所の利用をおすすめしません。

注意点

休憩所は店内で買ったパンやお弁当を食べるために利用する人が多いです。そのお店で買ったベビーフードであったとしても、離乳食のために利用するのは少数派ではないでしょうか。

なので、周りの人からチラチラ見られる可能性が高いと思っておいたほうが良いです。話しかけられたり注意されたり、注目されたりするかもしれないことを知った上で利用するかどうか決めると良いです。

駐車場

駐車場は絶対にNGとは言えない場所ですが、積極的におすすめできる場所ではありません。利用する場合は車内で飲食するための駐車を禁止としていない場所だけにしましょう。

メリット

完全にプライベートなスペースで食べさせることができます。感染症が心配、知らない人に触られたくないという人におすすめです。

ショッピングモールのフードコートの赤ちゃん専用席が空いていなかったときなど、自家用車で遊びに来ていれば車に戻って食べさせることもできます。

デメリット

車の中だと食べさせづらいです。広々とした車内であれば問題ないかもしれませんが、ゆったりした空間がなければ窮屈な状態で離乳食をあげることになります。

チャイルドシートに座らせたままだと無理な姿勢で食べさせることになる可能性もあるでしょう。バンボなどのベビーチェアを車で使うとなると、やはり狭くなりますし、家の床と違って安定しないので危険です。

他にはクーラーをつけていないと暑い、車を停めたい人とトラブルになる可能性があることも知っておきましょう。

注意点

お店を利用せずに離乳食を食べさせるためだけに駐車場を使うことはおすすめしません。最近は利用しないのに駐車することを厳しく取り締まるお店が増えています。

「利用の意思がないのに駐車した場合は罰金」という看板を見かけることも増えました。なので、お店に入らないのに駐車場で食べさせることはやめたほうが良いと思います。

買い物の後に短時間でサッと食べさせる、ひとりが買い物に行っている間に食べさせるというやり方ならトラブルになる可能性が低いと考えています。

走行中の車内(チャイルドシート)

走行中の車内で離乳食を食べさせることはあまりおすすめできません。ですが、絶対に禁止という場所でもないです。走行中にチャイルドシートに乗せた上で食べさせる場合は、とにかく安全に気をつける必要があります

メリット

停車中の車内と同様に、完全にプライベートな空間という点がメリットです。

また、走行中なので時間を有効活用できます。赤ちゃん連れのおでかけは余裕を持ったスケジュールが鉄則ですが、スケジュール通りに離乳食を食べさせられるとは限りません。車が走っている間であれば、次の目的地を待つことなく赤ちゃんがほしがったときに食べさせられます。

デメリット

車種やチャイルドシートの種類によっては、かなり食べさせにくいです。

たとえば、軽自動車であれば普通車より揺れがありますし、セパレートシートの車であれば赤ちゃんとの間に距離があります。ガタガタ揺れる車内で食べさせたり、手を伸ばして食べさせたりすることは大変です。

そして、チャイルドシートの傾きが緩やかすぎると仰向けに近い体勢で食べさせることになり、喉に詰まらせる恐れがあります

このように、食べさせにくさとリスクがあるところがデメリットです。

離乳食後のミルクが飲ませにくいという問題もあり、母乳の場合は停車しなければチャイルドシートから降ろすことができません。哺乳瓶の場合も角度が悪ければ飲ませることが難しいです。

他にはチャイルドシートや車に食べこぼしが落ちる可能性も考慮しておかないといけません。

注意点

リスクを知って対策を講じる必要があります。

仰向けに近い姿勢での食事は危険なので、食事するときは背もたれを立てたほうが良いです。揺れや急ブレーキの際にスプーンで喉をつくことがないように、短めに持って食べさせることも大事だと言えます。

揺れによって吐き気を催すことがあるので、いざという場合には対処できるように考えておきましょう。

デメリットや注意点が多い場所なので、よほどの事情がない限りはおすすめできません。わが家のおでかけでは、渋滞に巻き込まれてしまったときに赤ちゃんがおなかをすかせたので食べさせたことがありますが、基本的には走行中に食べる必要がないようにしています。

公園

公園は飲食禁止でなければ離乳食を食べさせるためにも利用できます。

メリット

利用者が多くて賑わっている公園であれば、赤ちゃんが泣いても安心です。ワイワイしている公園であれば、うるさくしてしまうかもしれないという心配をせずに済みます。季節や時間、場所を選べば日光浴ができる・自然の中で食事ができることもメリットです。

デメリット

お店と違って設備が整っていないため、離乳食を食べさせづらいです。調乳用の温水器がないだけでなく、トイレにオムツ交換台がない可能性もあります。

赤ちゃんが安定して座れる椅子もないので、椅子を持参しなければ大人しく食べてもらえない可能性もあるでしょう。

夏は暑さや紫外線、冬は寒さの影響を受けることもデメリットです。

注意点

暑さ寒さと紫外線に注意し、赤ちゃんの健康を損ねることがないようにしておきましょう。

また、小さな公園の場合、うるさいと近隣住民からクレームをつけられる可能性があります。利用者が少ない公園やいつも静かな公園の場合は、騒がしくするとトラブルになる可能性を知っておきましょう。

禁止されていなければ食べさせて良いですし、公園を無言で利用しないといけないなんてルールはありませんが、理不尽なクレームを受ける可能性があります。安心して利用できそうな公園かどうか見極めて利用することがおすすめです。

病院

赤ちゃんや兄弟が通院している場合、親が病院に行きたいけど預け先がない場合は、病院にいる時間に離乳食の時間となることもあるでしょう。

大きな病院であれば離乳食を食べさせられるかもしれませんが、小さな病院や飲食スペースがない病院だと離乳食含め食事禁止の可能性が高いです。

メリット

病院内で食べさせることができれば、病院の外へ出たり家に戻ったりするという手間を省けます。

デメリット

近くで咳をしながら食事をとっている人がいる可能性があるなど、感染リスクが高くなります。赤ちゃん用のテーブルや椅子がない病院であれば、食べさせづらさもデメリットです。

注意点

病院は具合の悪い人がいる場所です。飲食スペースであったとしても静かにしなければなりません。赤ちゃんがぐずらないための対策を考えておくこと、泣いたらすぐにあやすことなどが大事です。

飲食スペースが設けられている大きな病院であれば離乳食オッケーなことが多いようですが、事前に利用可能かどうか問い合わせておくことをおすすめします。

利用して良いかのチェックリスト

場所ごとに利用して良いかどうか説明しましたが、書ききれていない場所もあると思います。そこで、離乳食を食べさせて良いかどうか判断するためのチェックリストをつくりました。

食べさせて良いかどうか迷ったとき、次のチェックリストに1つでも「×」がつくのであれば、その場所は利用しないほうが良いです。

  • 飲食禁止スペースではない
  • ゆっくり食事して良い場所
  • 静かにしなくても良い場所
  • 子供(乳児)連れオッケーの場所
  • 掃除が簡単な場所
  • 赤ちゃんが安全に座れる

おわりに

大人と違って赤ちゃんに空腹を我慢させるわけにはいきません。かと言ってルールやマナーを守らず離乳食を食べさせて良いわけでもないです。お店の人や周りの人から注意されるだけでなく、トラブルになる恐れもあります。

早く食べさせてあげたいと思うかもしれませんが、まずは離乳食を食べさせて良い場所かどうかの確認をしてください。外出先でもトラブルなく離乳食があげられるよう、この記事が参考になれば嬉しいです。