出産前に家族に手紙(遺書)を書いてはいけない?│批判される理由や私が実際に書いた内容も紹介

出産前に家族に手紙(遺書)を書いてはいけない?│批判される理由や私が実際に書いた内容も紹介


この記事を読んでくれている方は、出産前に夫や両親に向けて手紙や遺書を書くか迷っているのではないでしょうか?

私は、いざというときのために夫にメモを残しました。個人的にはメモを残しておいて良かったと思っていますが、出産前に手紙や遺書を書いておくことに批判的な意見も多いです。

そこで批判の理由や書くメリットまでまとめました。

書くかどうか迷っている場合は、参考にしてください。

こんな人におすすめ

出産前に手紙を書いておきたい人
批判される理由を知りたい人
何を書くか迷っている人
何に書くか悩んでいる人

出産前に書く手紙とは?

人によって出産前に手紙を書く目的は違いますが、出産時に自分が亡くなった場合を想定して書くことがほとんどです。まずは手紙や遺書のことを簡単に説明します。

何を書く?

書く内容もそれぞれですが、主に次のような内容を書くことが多いと思います。

  • 個人情報
  • 家族へのメッセージ
  • 赤ちゃんのこと
  • 葬儀のこと

メリット

  • 大事な情報を伝えられる
  • 家族を困らせずに済む
  • 自分の思いを伝えられる

万が一のときに、自分の気持ちや必要な情報を知ってもらえるのがメリットです。

デメリット

  • 周囲に批判的な人がいるかもしれない
  • 書くときに気分が沈むかもしれない

手紙を書いたことを周りに知られると、批判されたり喧嘩になったりする恐れがあります。また、万が一のことを考えて書くので暗い気持ちになりやすいです。

批判的な意見とその理由

書き漏らしがないようにしたかったので、他の人がどんな手紙を残しているのか調べてみました。すると、質問サイトには批判的な意見がかなり書き込まれていたのです。

色んなサイトやSNSなどをチェックしてみたところ、次のような意見がありました。

  • 「縁起でもないことをするな」
  • 「生まれてくる赤ちゃんのために何が何でも生きようという気持ちはないのか」
  • 「遺書を書く時間があれば、これから生まれる赤ちゃんのために使うべき」
  • 「出産経験がないからそう思うのかな?産んだことある人なら絶対大丈夫だって分かると思うけど」
  • 「そんなことしたいなんて、よっぽど心配症な人なんですね」

このように批判的な意見には、縁起でもない、赤ちゃんのことを考えてない、出産に対して無知というものが多かったですが…完全に余計なお世話ですし、出産で死ぬことなんて絶対ないと言い切っている人もいてびっくりしました。根拠がないことや事実ではないこと、感情論で批判しているだけであることが分かります。

私がメモを残した理由

ネットには批判的な意見がわんさかありましたが、手紙やメモを残すことをやめようとは思いませんでした。なぜなら、出産に対する不安の解消を目的として書くわけではなかったからです。

私が手紙を残したかった理由は、夫や赤ちゃんが困らないようにしたかったから

もし、万が一のことがあった場合、必要な情報をまとめていないと夫が困ることになります。分かりやすく情報がまとめられているのとそうでないのでは、手続きや解約にかかる時間が大きく変わるはずです。

私に何かがあった場合、夫は赤ちゃんのお世話をしながら私関連の手続きなどもする必要があります。少しでも負担を減らすためには、口座や契約の情報などをまとめておくに越したことはないと考えていたのです。

そして、出産で死亡する人がいないわけではありません100%安全なお産はないわけですから、最悪の事態を想定しておくことが悪いとは思えません

「これから母親になるのに弱気になってどうするんだ」「ネガティブだと悪いことを引き寄せる」みたいな意見もありましたが、根性論でどうにかなる話じゃないです。

その意見が通るなら、過去に出産で亡くなっている人は気持ちが弱かったと言っているようなもので、とても失礼だと思います。

手紙(メモ)の内容

私が実際にメモに残した内容を紹介します。

  • 確定申告のこと
  • 所有口座
  • 所有クレジットカード
  • 解約が必要なもの
  • 母に渡してほしいもの
  • 赤ちゃんが生まれてすること
  • 1歳までのイベント
  • 簡単なメッセージ

個人事業主として働いていて確定申告が必要なので、出産前までの帳簿を用意し、確定申告に関する説明を書いておきました。口座とクレジットカードは何を持っているのか、お金の入っている口座はどれか、月々の引き落としに使用しているクレカはどれかなどもまとめました。母に渡してほしい書類や実家の鍵を保管している場所もメモしました。

そして、自分用にまとめておいた赤ちゃんが生まれてからやるべき手続きと1歳までのイベントスケジュールも夫が確認できるようにしました。

一応メッセージも書きましたが、本当に簡単なものです。感謝の気持ち、そのときどんな子育てをしたいと思っていたかなどで、お別れのためだけのメッセージという感じではないです。

手紙・メモの残し方

私の場合、紙では残さなかったです。メッセージ以外はWordにまとめてUSBに保存しておきました。紙に書くのと違って簡単に加筆修正ができるので便利です。

夫への伝え方

スマホのメールの下書きに簡単なメッセージとUSBを置いてある場所を書き、夫にはもしものときにはメールの下書きを見てと言っておきました。

母には電話を

メモを残したのは夫にだけで、母には電話をしておきました。その理由は奨学金の保証人が母になっており、万が一のときは手続きが必要だからです。手続きが必要なことと書類を夫から受け取ってほしいことなどを伝えておきました。

幸い、「縁起でもないことを言うな!」なんて言う母親ではないので、「何かがあったら〇〇すればいいのね。わかった」と言ってくれました。

メモを残して良かったこと

私は出血過多を経験したのですが…身体から血がなくなっているのが分かるくらいで、今までに経験したことがない感覚でした。

医師や看護師さんが急いで処置を行ってくれたので無事でしたが、処置が上手くいかなかったり、ミスがあったりすれば最悪の事態になっていてもおかしくなかったと思っています。

命を落とすことはありませんでしたが、出産は本当に何があるか分からないから、メモを残しておいて良かったと感じました。

普段からメモを残すように

出産を機に必要な情報はまとめておくようになりました。作成したWordなどは消さず、随時必要な情報を更新しています。自分用の備忘録としても役立っていて便利です。

出産に限らず、いつ何があるか分かりません。情報を整理して残しておくのはリスク管理として大事なことではないでしょうか。

 

おわりに

出産前に手紙を書こうとしたけど、批判的な意見が多いからやめておこうと思っている人もいると思います。実際に出産を経験して、私は手紙やメモを残したほうが良いと感じました。

本格的な遺書である必要はありません。簡単な手紙やメモで十分だと思います。万が一のときに役立つものなので、重く考えすぎず、必要な情報だけでもまとめておくことがおすすめです。